三月の末頃一本のお電話を頂きました。

「２月に奈良市内で日本茶のcafeを始めました。お取引についてお話をおききしたい」と。

嘉兵衛本舗は畑仕事や製造関係の方で手一杯。こうしてお問い合わせ下さるお客様に感謝です。

勝手な想像でお若いお客様と思っていたところ、おいでになられた方は二部式の着物を着こなされ

cafeのオーナー様とは思えないお出で立ち。

お名刺を頂戴するとそこには

「煎茶美風流 四世家元　全国日本煎茶道連盟理事　文人趣味 臥遊 主宰　松知庵 中谷美風」

家元様自ら吉野までお越し下さいました。

川上村の道の駅で購入した嘉兵衛緑茶を大変気に入ってくださったとの事。

嘉兵衛の緑茶は露地栽培で渋みが強く、被覆栽培の旨みや深い緑色といった物ではありませんが、

昔ながらの味を大変気に入って頂けたようで、家元とそのご家族で作られた「日本茶アートカフェうつぎ」で

是非使いたいと、そして大和茶について、製法について、お茶について、色々お話を聞かせて下さいました。

是非お店にと言って頂きましたので早速お邪魔してきました。

お店の中は、木の香りが漂うそれは落ち着く空間で、ランチも頂けます。ランチとお茶菓子は娘様が心を込めて手づくり

されており、今月のランチをご馳走になりました。

又、家元自らのお点前にて幻の煎茶を頂きました（こんな事は滅多にないそうです）

嘉兵衛本舗の昔ながらの緑茶をご選定頂けた事、偶然出会えたご縁に作り手としてとても気持ちが温かくなりました。

今後も素敵なご縁がありますように。